WordPressは世界中のWebサイトの約40%で使用されており、適切なSEO対策を施すことで検索上位表示が可能です。
初心者でも取り組みやすいのがWordPressの大きな魅力ですが、基本的なSEO対策を知らないまま運用していては、せっかくのポテンシャルを活かせません。
本記事では、WordPressのSEO対策として初心者でも上位表示を狙える8つの施策を徹底解説します。
プラグインの設定から効果的なコンテンツ作成まで、実践的なノウハウをお伝えします。
WordPressのSEO対策で上位表示を狙う方法
WordPressのSEO対策で上位表示を狙うには、これから紹介する8つの施策を実施することが重要です。
WordPressは初期状態でもSEOに配慮された設計になっていますが、それだけでは不十分です。適切な設定とコンテンツ作成を行うことで、検索エンジンからの評価を最大化できます。10年以上Web制作を行ってきた経験から言えば、WordPressは正しく使えば、初心者でも確実に検索上位を狙えるツールです。
これから紹介する8つの施策は、特別な知識がなくても実践できるものばかりです。プラグインを使えば、複雑な設定も簡単に行えます。すべてを一度に完璧にする必要はなく、できることから順番に取り組んでいけば、3ヶ月〜6ヶ月で効果が現れ始めます。
重要なのは、WordPressの機能を最大限に活用し、継続的にコンテンツを充実させることです。技術的な設定だけでなく、ユーザーにとって価値のある情報を提供することで、検索エンジンからの信頼も高まります。
WordPressで検索上位を狙うには、これら8つのSEO施策を継続的に実践することが成功への道です。
では、まずSEOプラグインの導入について詳しく見ていきましょう。
SEOプラグインを導入する
SEOプラグインを導入し適切に設定することで、WordPressのSEO対策の基盤を整えることができます。
Yoast SEOやAll in One SEOなどのSEOプラグインを導入することで、タイトルタグ、メタディスクリプション、XMLサイトマップなど、SEOに必要な設定が簡単に行えます。初心者でも、プラグインのガイドに従うだけで、基本的なSEO対策が完了します。
Yoast SEOは最も人気のあるSEOプラグインで、各ページのSEOスコアを表示してくれます。キーワードの使用頻度、見出しタグの使い方、メタディスクリプションの長さなど、改善点を具体的に指摘してくれるため、初心者でもSEOを意識したコンテンツ作成ができます。
また、XMLサイトマップの自動生成機能も便利です。サイトマップをGoogleサーチコンソールに送信することで、検索エンジンがサイトの構造を理解しやすくなり、インデックスが促進されます。プラグインなら、新しいページを公開するたびに自動的にサイトマップが更新されます。
SNSでの共有時の表示設定もプラグインで簡単に行えます。FacebookやTwitterで記事がシェアされた際に、魅力的な画像やタイトルが表示されるよう設定することで、SNSからの流入も増やせます。
ただし、プラグインの入れすぎには注意が必要です。複数のSEOプラグインを同時に使うと、機能が競合して逆効果になることがあります。一つのSEOプラグインを選んで、しっかり使いこなすことが重要です。
SEOプラグインを適切に導入し設定することで、WordPressのSEO対策の基盤が整います。
次に、パーマリンク設定について見ていきましょう。
パーマリンク設定を最適化する
パーマリンクを最適化することで、検索エンジンとユーザーの両方に理解しやすいURL構造を実現できます。
パーマリンクとは、各ページのURLのことです。WordPress初期設定では「?p=123」のような意味のないURLになっていますが、これをSEOに適した形式に変更する必要があります。「投稿名」を選択することで、記事タイトルをベースにしたわかりやすいURLが生成されます。
理想的なパーマリンクは、短く、内容がわかりやすく、キーワードを含んだものです。例えば、「https://example.com/wordpress-seo/」のように、記事の内容が一目でわかるURLにしましょう。日本語URLは文字化けの可能性があるため、英数字で設定することをおすすめします。
記事を公開する前に、パーマリンクをカスタム設定することも重要です。WordPressのデフォルトでは記事タイトルがそのままURLになりますが、タイトルが長い場合は、主要なキーワードだけを含む短いURLに編集しましょう。
パーマリンク構造を変更する際は、サイト公開後ではなく、最初に設定することが重要です。後から変更すると、既存のURLが変わってしまい、検索エンジンの評価がリセットされたり、被リンクが無効になったりします。やむを得ず変更する場合は、リダイレクト設定を忘れずに行いましょう。
カテゴリーやタグのパーマリンクも最適化します。カテゴリー名も日本語ではなく英数字で設定し、短くわかりやすいものにすることで、SEO効果が高まります。
パーマリンクを最適化することで、検索エンジンにもユーザーにも理解しやすいURL構造が実現できます。
では、タイトルとメタディスクリプションの設定について確認しましょう。
タイトルとメタディスクリプションを設定する
タイトルとメタディスクリプションを適切に設定することで、検索順位の向上とクリック率の改善を両立できます。
タイトルタグには、そのページで狙うキーワードを必ず含めます。例えば、「WordPressのSEO対策」について書いているなら、「WordPressのSEO対策｜初心者でもできる基本施策」のように作成します。文字数は30〜35文字以内に収め、重要なキーワードは前方に配置しましょう。
メタディスクリプションは、検索結果のタイトル下に表示される説明文です。120文字程度で、記事の内容を魅力的に伝える文章を作成します。「この記事では、WordPressのSEO対策として初心者でも実践できる8つの施策を詳しく解説します」のように、記事の価値を明確に伝えることが重要です。
SEOプラグインを使えば、各記事の編集画面で簡単にタイトルとメタディスクリプションを設定できます。プラグインが適切な文字数かどうかを教えてくれるため、初心者でも迷わず設定できます。また、検索結果でどのように表示されるかのプレビューも確認できます。
各ページで異なるタイトルとメタディスクリプションを設定することも重要です。すべてのページで同じ内容では、検索エンジンがページの違いを認識できません。それぞれのページの内容に合わせて、適切なタイトルとディスクリプションを作成しましょう。
競合サイトのタイトルも参考にすることをおすすめします。同じキーワードで上位表示されているサイトのタイトルを分析し、どのような要素が含まれているかを確認します。ただし、完全にコピーするのではなく、自社の強みを活かした独自のタイトルを作成することが大切です。
タイトルとメタディスクリプションを適切に設定することで、検索順位向上とクリック率改善の両方が実現できます。
次に、高品質なコンテンツの作成方法を見ていきましょう。
高品質なコンテンツを作成する
WordPressで高品質なコンテンツを継続的に作成することで、検索順位を着実に向上させることができます。
WordPressの最大の強みは、ブログ機能を使って簡単にコンテンツを追加できることです。質の高い記事を継続的に公開することで、検索エンジンからの評価が着実に高まります。記事の文字数は2,000文字以上を目安にし、ユーザーの疑問に対して十分な回答を提供しましょう。
見出しタグ（h2、h3）を適切に使い、記事を構造化することが重要です。WordPressのエディタでは、見出しを簡単に設定できます。見出しだけで記事の内容がわかるようにすることで、ユーザーの理解度が高まり、検索エンジンからの評価も向上します。
画像も効果的に活用しましょう。WordPressではメディアライブラリから簡単に画像を挿入できます。ただし、画像を追加する際は、必ずalt属性（代替テキスト）を設定します。画像の内容を説明するテキストを入れることで、画像検索からの流入も期待できます。
内部リンクも戦略的に配置します。関連する記事へのリンクを本文中に自然に入れることで、ユーザーの滞在時間が延び、サイト全体のSEO効果が高まります。WordPressなら、記事内から簡単に他の記事へリンクを張れます。
オリジナリティも重要です。他のサイトと同じような内容では、上位表示は困難です。自社の経験や専門知識を活かした、独自の情報を提供しましょう。実際の事例、業界の最新動向、失敗から学んだ教訓など、あなただからこそ書ける内容を盛り込みます。
WordPressで高品質なコンテンツを継続的に作成することで、検索順位を着実に上げることができます。
では、画像最適化の方法について確認しましょう。
画像を最適化する
WordPressで画像を適切に最適化することで、ページ速度の改善とSEO効果の向上を同時に達成できます。
WordPress初心者は、スマホで撮影した高解像度の画像をそのままアップロードしがちですが、これがページ速度低下の主な原因になります。TinyPNGやSquooshなどのツールで画像を圧縮してからアップロードすることで、画質を保ちながらファイルサイズを大幅に削減できます。
WordPressには、画像最適化プラグインもあります。EWWW Image OptimizerやSmushなどのプラグインを使えば、アップロード時に自動的に画像を圧縮してくれます。すでにアップロード済みの画像も、一括で最適化できるため便利です。
画像のファイル名も重要です。「IMG_1234.jpg」のような意味のない名前ではなく、「wordpress-seo-plugin.jpg」のように内容がわかる名前をつけましょう。ファイル名もSEOの要素の一つです。
alt属性（代替テキスト）の設定は必須です。WordPressでは、画像をアップロードする際にalt属性を入力できます。「WordPressのSEOプラグイン設定画面」のように、画像の内容を具体的に説明することで、画像検索からの流入も期待できます。
WebP形式の採用も検討しましょう。WebPは、JPEGやPNGよりも高い圧縮率を実現する次世代画像フォーマットです。プラグインを使えば、WordPressで簡単にWebP画像を使えます。ただし、古いブラウザでは表示されないため、フォールバック設定も必要です。
画像の遅延読み込み（lazy loading）も効果的です。WordPress 5.5以降では、画像の遅延読み込みが標準機能として実装されています。スクロールして画像が表示される直前に読み込むことで、初期表示速度が向上します。
WordPressで画像を適切に最適化することで、ページ速度改善とSEO効果向上を同時に実現できます。
次に、ページ速度の全体的な改善方法を見ていきましょう。
ページ速度を改善する
WordPressのページ速度を改善することで、検索順位の向上とユーザー体験の向上を両方実現できます。
WordPressはプラグインを多数インストールできるのが魅力ですが、使っていないプラグインが多いとページ速度が低下します。定期的にプラグインを見直し、必要ないものは削除しましょう。5〜10個程度に絞ることで、速度が大幅に改善されることがあります。
キャッシュプラグインの導入も効果的です。WP Fastest CacheやW3 Total Cacheなどのプラグインを使えば、ページの表示速度が劇的に向上します。キャッシュとは、一度表示したページのデータを保存しておく仕組みで、2回目以降の表示が高速化されます。
テーマの選択も速度に影響します。デザインが豪華なテーマは、その分読み込むファイルが多く、速度が遅くなりがちです。シンプルで軽量なテーマを選ぶか、速度最適化されたテーマを選ぶことをおすすめします。GeneratePress、Astra、Cocoonなどは、速度に配慮されたテーマとして人気です。
データベースの最適化も忘れずに行いましょう。WordPressを長く使っていると、リビジョンや下書き、スパムコメントなどでデータベースが肥大化します。WP-Optimizeなどのプラグインで定期的にクリーンアップすることで、速度が改善されます。
CDN（コンテンツデリバリーネットワーク）の導入も検討しましょう。Cloudflareなどの無料CDNサービスを使えば、世界中のサーバーから最も近い場所からコンテンツを配信でき、表示速度が向上します。WordPressとの連携も簡単です。
PageSpeed Insightsで定期的に速度を測定し、70点以上を目標にしましょう。プラグインや画像の最適化、キャッシュの設定など、できることから順番に改善していけば、確実に速度は向上します。
WordPressのページ速度を改善することで、検索順位向上とユーザー体験向上の両方が達成できます。
では、モバイル対応について確認しましょう。
モバイル対応を徹底する
WordPressでモバイル対応を徹底することで、モバイル検索での上位表示を確実に実現できます。
WordPressの最近のテーマは、ほとんどがレスポンシブデザインに対応しています。テーマを選ぶ際は、必ずモバイル対応であることを確認しましょう。デモサイトをスマホで表示してみて、使いやすさをチェックすることが重要です。
モバイルでの表示確認は、実際のスマートフォンで行うことをおすすめします。パソコンのブラウザでも確認できますが、タップのしやすさや文字の読みやすさは、実機でないと正確に評価できません。複数の機種で確認することで、より多くのユーザーに快適な体験を提供できます。
AMP（Accelerated Mobile Pages）の導入も検討しましょう。AMPは、Googleが推進するモバイルページの高速化技術です。WordPressなら、AMPプラグインを使って簡単に導入できます。ただし、デザインや機能に制限があるため、自社サイトに適しているか慎重に判断する必要があります。
タップ領域の大きさにも注意しましょう。ボタンやリンクは、最低48×48ピクセル以上のサイズにします。WordPressのテーマによっては、モバイルでボタンが小さすぎることがあるため、CSSでカスタマイズが必要な場合もあります。
フォントサイズも適切に設定します。本文は16ピクセル以上が推奨されます。テーマによっては、モバイルでフォントが小さすぎる設定になっていることがあるため、カスタマイザーやCSSで調整しましょう。
Googleのモバイルフレンドリーテストで定期的にチェックし、問題があれば修正します。WordPressなら、テーマやプラグインの設定を変更するだけで、多くの問題を解決できます。
WordPressでモバイル対応を徹底することで、モバイル検索での上位表示が実現できます。
最後に、定期的な更新と効果測定の方法を確認しましょう。
定期的に更新と効果測定を行う
WordPressで定期的な更新と効果測定を継続することで、SEO効果を最大化し検索上位表示を実現できます。
WordPressの最大の強みは、簡単にコンテンツを追加・更新できることです。新しい記事を週1〜2回のペースで公開することで、検索エンジンからの評価が高まります。ダッシュボードから直感的に記事を作成できるため、初心者でも継続しやすいです。
既存記事の更新も忘れずに行いましょう。情報が古くなっていないか、リンク切れがないか、新しい情報を追加できないかを定期的にチェックします。WordPressの投稿一覧から、更新が必要な記事を簡単に見つけられます。更新した際は、更新日時を表示することで、訪問者に最新情報であることを伝えられます。
Googleサーチコンソールとの連携も重要です。WordPressサイトをGoogleサーチコンソールに登録することで、検索順位やクリック率、インデックス状況などを確認できます。どのキーワードで流入があるか、どのページがよく見られているかを分析し、コンテンツ戦略に活かしましょう。
Google Analyticsも導入します。WordPressなら、プラグインを使って簡単にアナリティクスコードを設置できます。訪問者数、ページビュー、直帰率、滞在時間などのデータから、サイトの改善点を見つけられます。
SEOプラグインの分析機能も活用しましょう。Yoast SEOなどのプラグインは、各記事のSEOスコアを表示してくれます。スコアが低い記事は、プラグインの提案に従って改善することで、検索順位の向上が期待できます。
PDCAサイクルを回すことが重要です。計画を立て、記事を公開し、効果を測定し、改善する。このサイクルを月1回程度の頻度で繰り返すことで、WordPressサイトの検索順位は確実に向上していきます。
WordPressで定期的な更新と効果測定を継続することで、SEO効果を最大化し上位表示を実現できます。
WordPressのSEO対策では、8つの施策を継続的に実践することで検索上位表示を実現できます。
SEOプラグインの導入、パーマリンク最適化、タイトルとメタディスクリプション設定、高品質コンテンツ作成、画像最適化、ページ速度改善、モバイル対応、そして定期的な更新と効果測定。これらを初心者でもできる範囲から始め、継続的に取り組むことで、WordPressの強みを最大限に活かした検索上位表示が実現できます。重要なのは、すべてを一度に完璧に行おうとせず、できることから着実に積み重ねていくことです。WordPressなら、プラグインや管理画面の使いやすさを活用して、効率的にSEO対策を進められるでしょう。
